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大阪市天王寺区、オープンデータ活用の子育て情報アプリ「ぎゅっと!」

自分に必要な情報だけ届く

 大阪市天王寺区は、オープンデータを活用した子育て情報アプリ「ぎゅっと!」を開発し、2月14日に配信する。子育てに関する地域情報がアプリを通じて提供される。開発はインフォ・ラウンジ合同会社と日本マイクロソフト株式会社が協力した。

 「ぎゅっと!」は天王寺区がオープンデータとして整備した地域情報を活用し、子育てに関する情報環境の向上をめざしたもの。整備されたオープンデータは以下の通り。

【2月14日公開予定】

  • 乳幼児検診・BCG日程
  • 子育て相談、子育て講座・教室等の日程
  • 公立幼稚園、公立保育所、私立保育園の施設及びサービス情報
  • 子育てプラザ施設情報

【今後公開予定】

  • アレルギー相談・教室
  • おでかけスポット
  • おでかけイベント
  • 認可外保育施設
  • 私立幼稚園
  • ショートステイ施設
  • こども相談センター
  • 天王寺区内医療機関

 従来、子育てに関する地域情報(保育園や医療機関などの施設情報、イベント情報、予防接種スケジュール)は、広報誌や子育て情報誌などで提供されていたが、これらの情報がアプリ上に集約され、自分に必要な情報を自動で受け取ることが可能となる。

 住所や子どもの年齢に応じて必要な情報が届く「パーソナライズ機能」と「プッシュ通知機能」がアプリの特長。住民参加型で開発を進め、ワークショップ、モニターアンケートを参考に実用性にこだわったという。

 提供情報は「施設情報」「イベント情報」「子育てサービス」「イベント情報」「区役所からのお知らせ」など。「施設情報」「イベント情報」では幼稚園・病院・おでかけスポットや、動物園の行事などを紹介し、「子育てサービス」では乳幼児検診や子育て相談などのサービスを一覧できる。「区役所からのお知らせ」には子育て・教育、防犯・防災などが含まれ、興味のあるものだけを受け取ることも可能だ。

 また、予防接種の接種状況をリスト形式で管理し、次回はいつ頃に何を接種すればよいかが分かる「予防接種スケジューリング機能」、お気に入りの情報を登録し、たとえば空き状況が気になる保育園の情報を素早くチェックできる「お気に入り機能」、気になるイベントにアラームを設定する「タイマー機能」も搭載する。

 アプリの公開日は2月14日。iOS 7.1以上/Android 4.1以上に対応する。

アプリの画面イメージ

 なお、開発にあたっては、インフォ・ラウンジが提供するオープンデータ作成・管理・公開ソリューション「Datashelf」と、マイクロソフトのパブリッククラウド「Microsoft Azure」(西日本リージョン)が採用されている。

 両社はこの事業を皮切りに、主にオープンデータに取り組む政府・自治体向けに、Datashelfを共同で拡販。販売パートナーとなるソフトバンク・テクノロジーを通じて、オープンデータの活用支援、新機能の開発、システム構築・運用を一貫して行う。

川島 弘之