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パナソニック システムネットワークス、プライベートクラウド基盤にティントリの仮想化専用ストレージを採用

 ティントリジャパン合同会社(ティントリ)は17日、パナソニック システムネットワークス株式会社が仮想環境特化型ストレージ「Tintri VMstore」を採用したと発表した。運用しているパナソニックグループ内のプライベートクラウド基盤を再構築する際に利用し、簡単に管理できるシンプルなストレージ環境を実現している。

 従来型ストレージでは環境の構築・運用に専門知識が必要で、クラウド基盤の運用効率化を図る上でのネックとなっていたほか、多種多様な仮想サーバー群のパフォーマンスを最適な状態に維持するには、管理者が意識して性能監視などを行う必要もあった。そこでパナソニック システムネットワークスでは、プライベートクラウドのストレージ基盤を、よりシンプルで扱いやすい環境に再構築することを目指し、導入時の複雑な設定が不要なTintri VMstoreを採用した。

 同製品はVMwareによる仮想環境に特化しており、LUNやボリュームといった概念を持たないことが特徴。専用の管理画面からは仮想マシンと仮想ディスクだけが見え、運用管理もすべて仮想マシン単位で行える。このため、ストレージ技術に精通した管理者でなくとも容易に運用管理できることがわかったという。

 実際に、実際の構築フェーズでは2週間程度かかっていた、システム要件に合ったストレージ環境の設計を省けるようになり、構築期間を約半分に短縮できたほか、あらかじめ定義したテンプレートから仮想マシンを作成するのに、従来は少なくとも数十分程度の時間がかかっていたところ、Tintri VMstoreではわずか数秒程度で終了するようになった。

 さらに、仮想マシンを短時間で作成できるため、ユーザーに対するサービスレベルや、クラウド基盤のパフォーマンスも大きく向上したとしている。

石井 一志