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セメダインが「SAP ERP」全社導入へ、国内外での競争力を強化

 接着剤の総合メーカーであるセメダイン株式会社が「SAP ERP」の全社導入を決定した。SAP ERPの導入・運用保守を手がけるアイ・ピー・エス株式会社(以下、IPS)とSAPジャパン株式会社が7日、発表した。

 セメダインは、接着剤・シーリング剤・粘着剤・特殊塗料・コーディング剤、その加工品の製造販売を主要事業とする企業。同社では国内外での競争力強化によるさらなる事業成長を目指し、情報システムの整備とシステムの刷新に着手。「経営の意志決定の迅速化」「業務統制の強化」「情報の見える化による現場力の強化」「事業規模の拡大に伴うさらなる業務効率化」「海外での事業成長」を目標に取り組んでいる。

 そのシステムとして「SAP ERP」を選定。ベストプラクティスと呼ばれる豊富な機能とプロセスフローを備える点、グループ全体の事業活動に対応する点、多言語・他通貨・現地制度に対応する点を評価した。

 導入は、プロセス製造業に強い「SAP for Mill Products」と呼ばれる素材業界の生産活動および流通活動を統合して最適化するソリューションを実装したパッケージ製品「EasyOne runs on SAP ERP」を持つIPSが担当。

 セメダインでは、2015年のシステム稼働を皮切りに「SAP ERP」を武器として全社活用し、日本市場と海外市場における競争力を高めていく。

川島 弘之