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EMCが「Isilon」新モデル、SSDキャッシュ新機能で性能2倍に

HDFSやOpenStack Swiftにも対応

 EMCジャパンは30日、スケールアウトNAS「Isilon」新製品を発売した。価格は個別見積もり。

 新ハードウェア「Isilon S210」「Isilon X410」、およびOS新版「OneFS 7.1.1」を提供する。

 Isilon S210は、高負荷なトランザクション環境に最適なモデルで、クラスタあたり最大375万IOPSを実現した。Isilon X410は、スループットを重視したモデルで、クラスタあたり200GBPSを実現した。

Isilon S210
Isilon X410

 OneFS 7.1.1では、新たにフラッシュキャッシュ機能「SmartFlash」を搭載。フラッシュをリードキャッシュ利用する機能で、クラスタあたりのキャッシュ容量が最大1PB(従来比30倍)まで拡張できる。従来はメタデータ格納用にフラッシュを使っていたが、余剰分をリードキャッシュとして利用する。

 このSmartFlashに加え、CPUやメモリ性能を向上することで、性能を従来比2倍に高めたのが特長だ。

 新たに「スケールアウト・データレイク」という考え方を採用したのも特長。幅広いソースからのデータを格納するスケラ―ブルなリポジトリを「データレイク」と名付け、このデータレイクへの多様なアクセス手段をサポートする。具体的に、複数のNICを使って送受信する「SMBマルチチャネル」に対応し、順次、HDFS 2.3やOpenStack Swiftもサポート。これらにより、ファイル共有などの従来型データ環境のみならず、分析、モバイル同期、クラウドアプリケーションといった次世代データ環境にも対応させる。

 7月31日より提供開始。価格は個別見積もり。

川島 弘之