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NEC、基幹システムに適した高信頼ストレージ「iStorage M5000」

コントローラを4重化

iStorage M5000

 日本電気株式会社(以下、NEC)は15日、ユニファイドストレージ「iStorage Mシリーズ」のラインアップに、高信頼モデル「iStorage M5000」を追加すると発表した。同日より販売を開始する。

 「iStorage M5000」は、基幹システムやクラウド基盤などでの適用に向け、可用性・信頼性を向上させたユニファイドストレージ。メインフレーム向けシステムで培ったNEC独自の技術「X4アーキテクチャ」により、従来機比2倍となる、4台のディスクアレイコントローラや計8個の冗長電源構成を実現しており、万一の障害時にもストレージの処理性能を低下させずにキャッシュへの書き込みを行えるという。

 また、4コントローラ構成に加えて、ストレージの内部バスに12Gbps SASを採用し、従来機比で約2倍に向上させた。ファイバチャネル(FC)対応ホストポートも、従来機比1.3倍の最大64ポートを搭載し、HDDは最大1536台まで拡張可能。顧客分析や需要予測など、基幹系データと他の業務データをリアルタイムに組み合わせ複合的に分析する、といった利用シーンでも十分な性能を発揮できるとした。

 さらに、1次ストレージとして利用するだけでなく、遠隔地にも同様の製品を設置することにより、レプリケーション環境の構築にも対応した。データの送受信を行うキャッシュメモリを大容量化するとともに、データ転送処理の中断時にも自動で処理を再開する機能を備えているので、運用時の負荷も軽減できるとのこと。

 価格は、4コントローラ構成の本体(8Gbps FC×16、キャッシュ64GB、2.5型300GB HDD(10000rpm)×8、ディスクアレイグループ)、基本制御ソフトを合わせて、2194万円(税別)から。出荷開始は4月25日を予定している。

石井 一志