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CSOL、高精度な需要予測・自動発注システムを発売

人件費を90%減らし、店頭欠品率を1%に抑える

 株式会社CIJソリューションズ(以下、CSOL)は14日、オプティマルリサーチとの共同開発により、小売・卸売業向けの需要予測型自動発注システム(CPM:Category Profit Management)を発売した。

 CPMは、「精度の高い需要予測」と「完全な自動発注」を実現する戦略的なマーチャンダイジングソリューション。

 CSOLが提供するシステムでは、事前にユーザーが設定した基準在庫や安全在庫などを基に不足分を単純計算して発注する方法とは異なり、単品ごとに需要予測に基づいた適切な基準在庫を自動計算して発注する方法を採っている。

 過去の販売実績に加え、売価・販促情報、季節情報、特売情報、処分販売情報、イベント情報などの販売に影響を与える変動要因(コーザル)を考慮した、多変量時系列モデルの需要予測を自動で行う。今回、従来の13種のコーザルを精度向上するとともに、各コーザルの交差影響も加え、26種に増やすことで「業界最高水準の精度を実現した」(同社)。

 また、販売ランクが上位になるに従い、在庫管理方式を発注点方式から定期発注方式に連続的に変化するハイブリッド方式を採用し、発注量を自動調整する。これにより、行き過ぎた多頻度少量発注がなくなり、品出しの手間も適正化され、手発注と比べて人件費を90%以上抑えられるという。

 さらに、各商品の販売可能期間を考慮した損益を計算して発注量を決定するため、値引きロス、廃棄ロスを削減。不良在庫を減らすとともに、店頭での商品欠品率も50%以上削減し1%程度に抑えられるとのことで、販売機会の損失も防げるという。

 このほか、売場生産性指標、推奨フェイス数、および最適売価シミュレーションなどの分析ツールも提供される。

川島 弘之