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日立Sol、Windows Server 2003の暫定的な脆弱性保護サービス

2015年7月15日のサポート切れ見据え

 株式会社日立ソリューションズ(以下、日立Sol)は、トレンドマイクロ株式会社のセキュリティ対策製品を活用した、Windows Server 2003向けの暫定的な脆弱性保護サービスを15日より提供する。

 同サービスでは、トレンドマイクロの総合サーバーセキュリティソリューション「Deep Security」を導入し、対象のWindows Server 2003から脆弱性が発見された際には仮想パッチを配信する。仮想パッチは、OSやアプリケーションの脆弱性をついた攻撃パケットをネットワーク上でブロックし、サーバーの脆弱性を保護する技術。

 IDC Japanが2013年10月に行った調査では、国内企業の68.3%がWindows Server 2003を利用していると回答している。マイクロソフトは2015年7月15日でWindows Server 2003のサポートを終了することを発表しており、早期のOS移行が求められる。しかしながら、サーバーの移行に際しては、サーバーごとの移行方法の検討、システム構築、業務アプリケーションの動作確認などの作業が生じるため、クライアントPCと比較して準備期間が長期化する懸念がある。同サービスにより、新OSへの移行完了までの期間、Windows Server 2003向けの脆弱性対策機能が利用できる

 特徴としては、日立Solが顧客のサーバー環境や利用状況を事前に確認し、重要サーバーを個別にグルーピングした上で、その用途に応じた仮想パッチの独自の設定・チューニングを実施する。

 サーバー環境に応じた対策として、(1)仮想サーバー上の対策、(2)物理サーバーから仮想環境並行した上での対策、(3)物理サーバー上の対策――の3点に対応。価格は、(1)の場合、Deep Securityソフト費用が66万円(税別)/VMware ESX 1台から、同導入費用が60万円(同)/VMware ESX 1台から、次年度保守(1年)が19万8000円(同)/VMware ESX 1台から。このほか、個別仮想パッチ適用サービス、環境バックアップサービスなどがオプション提供される。

川島 弘之