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「Oracle NoSQL Database 3.0」がリリース、開発容易性など強化

 「Oracle NoSQL Database」の最新版「同 3.0」が4月2日より提供開始された。

 Oracle NoSQL Database 3.0は、分散キー・バリュー型データベースの最新版。企業レベルでの活用をサポートすると同時に、セキュリティ、開発容易性、パフォーマンスが強化された。

 セキュリティの強化では、OSに依存しないクラスタ全体でのパスワードを用いたユーザー認証および秘密鍵、証明書などを格納・保護する「Oracle Wallet」との統合により、機密データへの不正アクセスに対する保護が強化される。また、セッションレベルのSSL暗号化とネットワークポートの制限により、ネットワーク経由での不正侵入をより強固に防げるという。

 開発容易性とパフォーマンスについては、テーブル形式のデータモデルをサポートし、アプリケーション設計の簡素化、使い慣れたSQLベースのアプリケーションとのシームレスな連携を実現した。キー以外のセカンダリ・インデックスを利用でき、問い合わせクエリのパフォーマンスを大幅に改善できるという。

 そのほか、複数データセンター対応機能の強化として、セカンダリデータセンターへの自動フェイルオーバーをサポート。セカンダリデータセンターのサーバー群を活用して、分析・レポート生成・データ交換などのデータ参照を行うことで、ワークロード管理も改善できるという。

 現在、「Oracle NoSQL Database 3.0 Enterprise Edition」と「Oracle NoSQL Database 3.0 Community Edition」がOracle Technology Network(英語のみ)からダウンロード可能。

川島 弘之