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富士通、最新Xeonを搭載した基幹向け高信頼サーバー「PRIMEQUEST 2000シリーズ」

Xeon E7 v2プロセッサを搭載

PRIMEQUEST 2800E

 富士通株式会社は10日、基幹ビジネス向けx86サーバー「FUJITSU Server PRIMEQUEST」(以下、PRIMEQUEST)のラインアップに、最新Xeon E7 v2プロセッサを搭載した「PRIMEQUEST 2000シリーズ」の全5モデルを追加すると発表した。同日より販売開始する。価格は360万円(税別)から。

 PRIMEQUESTは、メインフレームの持つ信頼性・堅牢性と、オープンシステムの汎用性・経済性を両立させたサーバー。今回発表されたPRIMEQUEST 2000シリーズでも、従来のPRIMEQUESTシリーズが持つ信頼性、可用性を継承しており、ハードウェアコンポーネントを徹底的に冗長化する高信頼設計や、予備システムボードを搭載し、万一の故障時でも自律的にシステムを再起動する高可用機能などを搭載する。また、ファームウェアを格納するメモリ領域を複数持つことにより、業務を継続しながらファームウェアの更新が可能なオンライン・ファームウェア・アップデート機能も搭載した。

 このほか、従来同様、1台のPRIMEQUEST内のハードウェアリソースを複数に分割し、それぞれ独立したシステム、異なるOSの稼働が可能なパーティション機能を提供。OSについても、Windows Server、Red Hat Enterprise Linux、および富士通のメインフレーム用OS「FUJITSU Software OSIV/XSP」、オフコン用OS「FUJITSU Software ASP」などがそのまま動作する、マルチOS対応を継承した。なお、OSIV/XSPとASPは6月30日からのサポート開始を予定する。

 性能面では、動作周波数2.8GHz、L3(3次)キャッシュ37.5MBのXeon E7 v2を、1パーティション上で最大8基(120コア)または4基(60コア)まで搭載できるほか、最大メモリ容量を従来の2TBから12TBに増強し、従来モデルと比べて最大約2.5倍の性能向上を実現した。

 さらに、x86サーバーとしては初という、Dynamic Reconfiguration(動的構成変更)機能を提供し、ワークロードにあわせて柔軟にCPUやメモリ、PCIカードなどのリソースを増減させることも可能とのこと。

 最小構成価格は、最大4CPU(60コア)/PCIスロット×18のエントリーモデル「PRIMEQUEST 2400S」が360万円(税別)から、最大4CPU(60コア)/PCIスロット×56の「PRIMEQUEST 2400E」が820万円(税別)から、最大8CPU(120コア)/PCIスロット×56の「PRIMEQUEST 2800E」が1350万円(税別)から。

 このほかPRIMEQUEST 2400Eの最長10年保守モデル「PRIMEQUEST 2400L」が1070万円(税別)から、PRIMEQUEST 2800Eの最長10年保守モデル「PRIMEQUEST 2800L」が1760万円(税別)から。

 なお富士通では、PRIMEQUESTシリーズ全体で、2017年3月末までの間に、ワールドワイドで2500台の販売を目標としている。

石井 一志