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トレンドマイクロ、CSIRT/SOC構築・運用を支援~標的型攻撃対策に

 トレンドマイクロ株式会社は7日、標的型攻撃の早期発見・迅速対応が可能な組織体制を構築・運用するための、「CSIRT/SOC構築・運用支援サービス」を発表した。大手企業および中央省庁を主な対象として、4月7日より提供開始する。価格は個別見積もり。

 このサービスは、攻撃の早期発見を担当するSOC(Security Operation Center)や、SOCの情報を用いて、インシデント発生時の被害を最小限に抑えるCSIRT(Computer Security Incident Response Team)といった組織の構築を支援するもの。トレンドマイクロがセキュリティ専業ベンダーとして培った、脅威情報の収集・分析やインシデント対応のノウハウを生かして、標的型攻撃のリスクが高い大手企業や中央省庁向けに提供する。

 具体的には、個々の組織で取り扱う情報やシステム利用環境、過去のインシデント発生状況などを踏まえたコンサルティングに基づき、CSIRT/SOCの構築を支援。また、構築したCSIRT/SOCが実行力を伴った組織として活用されるように、実環境を模した演習や、事例に基づいた実践的なセキュリティトレーニングにより、組織内の人材育成を促進するとした。

 さらに、トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network」に日々蓄積される脅威情報を活用して、顧客企業の環境における効率的かつ的確な脅威の分析・把握を支援する。この分析にあたっては、プロキシやファイアウォール、IDS/IPSなどから得られる情報と、トレンドマイクロが持つさまざまな脅威情報との相関分析も行うとのこと。

 なおトレンドマイクロでは、このサービスおよび付随するセキュリティ製品を含む標的型攻撃対策ソリューション全体で、今後1年間に15億円の売り上げを目指す。

石井 一志