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東洋製罐GHD、ファイアウォール集約にSDN技術を採用

NECのUNIVERGE PFシリーズを導入へ

 日本電気株式会社(以下、NEC)は1月31日、東洋製罐グループホールディングス株式会社(以下、東洋製罐GHD)から、グループ各社のネットワーク統合プロジェクトの一環として、SDN(Software Defined Networking)を活用したネットワークシステムの構築を受注したと発表した。2月から順次稼働を開始する予定。

 東洋製罐GHDでは、ワークスタイル革新、グループ各社のWANやインターネット回線の統合によるTCO削減、グループ全体でのセキュリティレベル統一、事業継続インフラの整備などを目的に、グループ各社のネットワーク統合プロジェクトに取り組んでいる。

 NECはこのプロジェクトにおいて、全体計画策定に関するコンサルティングを行うとともに、OpenFlow対応ネットワーク製品「UNIVERGE PFシリーズ」を活用し、グループのうち、約30社のファイアウォールを統合・集約するネットワークシステムを構築するとのこと。

 具体的には、従来はグループ各社や業務システムごとに設置していた多数のファイアウォールを、共通リソースとしてプール化するため、データセンター内のネットワークにSDNを活用し、通信経路の制御を集中管理する計画。これにより、ファイアウォール装置をはじめとするネットワーク機器台数や運用管理コストを削減し、設定変更作業の迅速化を実現するとした。

 なお東洋製罐GHDは今後、このプロジェクトの一環として、グループ共通の仮想サーバー基盤、グループLANの仮想化による統合、事業継続対策などにSDNの活用を検討している。

石井 一志