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客室にタブレット設置、ホテル宿泊者に情報提供できる「イータブ・プラス」

 株式会社ミライトとテックファーム株式会社は、客室設置型タブレットによるホテル宿泊者向け情報提供サービス「イータブ・プラス」を、ホテル事業者を対象に15日より提供する。

 タブレット端末を活用したホテル宿泊者向け情報提供サービス。館内案内、天気、周辺のグルメ情報、観光スポット、テレビ番組表などを表示するほか、ビデオ、ゲーム、電子書籍などの有料コンテンツも搭載し、従来にない客室での楽しみ方を提供する。

画面イメージ

 タブレットの画面上に一斉にお知らせを通知する機能も搭載。これまで団体客の集合時間変更などを個々の部屋へ連絡していた手間を大幅に削減できる。また、ホテル内のレストランやマッサージ施設などの予約状況に応じた時限クーポンを発行するなど、利用率の向上にも一工夫。オプションサービスの利用率アップにも貢献する。

 コンテンツはホテルごとにカスタマイズが可能なため、立地環境やメインターゲットに併せ、ホテル近辺で催されるコンサートやイベントと連動した内容を表示するなど最適なメニューをそろえられるという。

 東京五輪開催に向け、日本語のほか、英語・中国語・韓国語に対応し、今後も対応言語を拡充する方針。

 ホテル事業者が販売対象。Wi-Fi環境があるホテルの場合、一室一台あたりの契約料金は月額980円。タブレット端末費も含まれているため、ホテル側はサービス導入にかかる初期費用を抑えられるという。また、宿泊客が支払う有料コンテンツ購入費やコンテンツプロバイダおよび広告主からの掲載料の一部をホテルに還元するため、ホテルは宿泊料金以外の新たな収益を確保できるようになるとしている。

 販売エリアは東名阪より順次拡大する予定。部屋数200室以上のホテルを中心に、初年度1万室、3年後に5万室の導入を目指す。

川島 弘之