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高分子・機能材のユニチカ、基幹システムをオラクルで大幅刷新

 ユニチカ株式会社は、日本オラクル株式会社の製品で基幹システムを大幅に刷新する。2015年4月に会計領域から稼動開始し、その後は販売、調達、在庫などの周辺領域も順次稼動させる。グローバルビジネスを支えるためのIT基盤とする。

 ユニチカは、フィルム・樹脂・不織物などの高分子事業、ガラス繊維・活性炭繊維などの機能材事業、高機能素材へのシフトを強める繊維事業、メディカル・生活健康関連事業などを手掛ける機能資材メーカー。現在は、2020年に向けた長期ビジョンを視野に入れ、2012年から直近の3カ年計画を中期経営計画として、グローバル企業としての成長を目指している。今回の新システムは、それを支えるためのIT基盤となる。

 導入するのは、業務アプリ「Oracle E-Business Suite」、BI製品「Oracle Business Intelligence Application」、製品マスタ統合製品「Oracle Master Data Management」、システム連携基盤「Oracle SOA Suite」。

 同社は長年大型汎用機を活用していたが、運用管理コストの肥大化や市況の変化に柔軟に対応できない点が課題となっていた。「Oracle E-Business Suite」をベースとする新基幹システムでは、会計業務を中心に支援し、「Oracle Business Intelligence Application」によって事業をリアルタイムに分析し、迅速な意思決定を実現する。

 稼動開始は2015年4月より。会計領域の刷新から手がける。その後は販売、調達、在庫などの周辺領域も順次稼動させる予定。将来的には国内外のグループ子会社への導入展開も視野に入れる。これにより「管理会計の高度化」「経営環境変化への対応力アップ」「システム運用管理コストの低減」などを期待する。

川島 弘之