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日本TmaxSoft、Web3階層をクラウドで~日本HPと共に提供

 韓国TmaxSoftの日本法人である日本ティーマックスソフト株式会社(以下、日本TmaxSoft)は1日、クラウド型Webサーバー「Tmax WebtoB for cloud」、クラウド型Webアプリケーションサーバー「JEUS for cloud」、クラウド型RDBMS「Tibero RDBMS for cloud」を発売した。同時に、日本HPのエンタープライズ向けクラウド「HP Enterprise Cloud Services-Virtual cloud(以下、HP ECS)」へ今回のミドルウェア製品を組み込むための特別対応版も提供する。

 価格は、Tmax WebtoB for cloudが月額3万円(税別)から。JEUS for cloudが月額8万7000円(同)から。Tibero RDBMS for cloudが月額14万円(同)から。

 一般的にDB関連システムの新規構築や、DB関連システムの移行には、ハードウェアやソフトウェアライセンスなどの初期投資が課題となる。そこでHP ECS上にTibero RDBMSをはじめとする各種ミドルウェア製品を組み込むことでコスト削減を実現する。

 HP ECSは、従量課金制でセキュリティ機能に優れたマネージドクラウドサービス。一方のTibero RDBMSは、Oracle Databaseとの互換性が高い製品で、Oracle Databaseによる現行システムからの移行も容易なことから、HP ECS上で運用コストを抑えた形で、DB関連システムの刷新を支援するという。

 初期投資不要なクラウドサービスと、ユーザー側でのソフトウェアライセンス購入も不要なTibero RDBMSを組み合わせ、月額従量課金で提供するのが特徴となる。クラウドのメリットにより、数年後の稼働ピークの予測に対して投資するオンプレミスと比べて、利用量の変化に応じた投資となるため、無駄なコストを省けるとする。

 また、日本HPのクラウド移行コンサルティングサービス「Application Transformation to Cloudアセスメント」により、アプリケーションのクラウド移行性評価や移行優先度の決定なども支援するとのこと。

 日本TmaxSoftと日本HPは2012年6月に、メインフレーム上の資産を書き換えることなくオープンプラットフォームに対応させる「Tmax OpenFrame」に関する販売代理店契約を締結しており、2013年5月にはそのほかのミドルウェア製品販売に関する契約も締結している。

 今回、クラウド型ミドルウェア製品をHP ECSへ搭載したのを機に、今後両社は、これまで手がけてきた大規模マイグレーション案件だけでなく、中堅・中小を含めたさまざまなシステム案件に対しても、日本TmaxSoft製品の活用促進を図る考え。

川島 弘之