ニュース

MIND、約900台のVDI刷新~関東・関西にシステム分散して災害対策も

 ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)は23日、三菱電機情報ネットワーク株式会社(以下、MIND)の約900台の仮想デスクトップ環境(VDI)を刷新したと発表した。事業継続・災害対策を目的に、システム基盤を関東地区・関西地区に分散構築しており、8月から稼動している。

 導入したのは、仮想デスクトップソフト「VMware Horizon View」、仮想化ソフト「VMware vSphere」、サーバー「Cisco UCS Bシリーズ ブレードサーバー」、ストレージ「EMC VNX」。

システム概要図

 MINDは従来、別製品によるVDIを構築していたが、そのサポート終了を機に、利便性・操作性の向上、事業継続・災害対策の強化、データ保全性の強化、Windows XPサポート終了対策を目的として、環境の刷新を決定した。将来的なDaaS事業化のためのノウハウ蓄積も見据えてのもの。

 ネットワンは、MINDのPC利用状況を把握するため、実際のCPU使用率やストレージアクセスの量と性質を調査した。その結果を検証施設で再現するとともに、自社のVDI導入実績やノウハウを羽根井することで、安定稼働と高速なレスポンスタイムに最適な製品構成と設定条件を算出。それがMINDに評価され、導入ベンダーとして採用に至ったという。

川島 弘之