ニュース

ノベル、OpenStackベースのプライベートクラウドソリューション「SUSE Cloud 2.0」

SUSE Cloud 2.0の概要

 ノベル株式会社は8日、商用プライベートクラウドソリューション「SUSE Cloud 2.0」を提供開始すると発表した。IaaS型のプライベートクラウドとして、エンタープライズレベルで利用できる基盤機能を提供するという。

 「SUSE Cloud」は、企業などがプライベートクラウドを迅速に構築し、容易に運用管理できるようにするソリューション。クラウドオーケストレータとしてはOpenStackを採用しており、仮想サーバープールから必要なリソースを切り出して利用するとともに、その管理を適切に行えるという。

 今回、ノベルが提供するのは、その最新版となる「SUSE Cloud 2.0」。この新版では、Dellが開発しオープンソースとして公開されている自動化ソフトウェア「Crowbar」との統合により、インストールプロセスが改善され、より使いやすくなった。管理面では、イメージ作成ツールのSUSE Studio、管理ツールのSUSE Managerとの統合が改善され、より迅速なアプリケーションの展開とワークロード管理に対応している。

 ハイパーバイザーは、KVMとXenに加えて、Hyper-Vに対応。さらにテクニカルプレビューとしてVMware ESXiをサポートする。これら異なるハイパーバイザーを混在させることも可能なため、企業は柔軟に複数のハイパーバイザーを併用でき、ワークロードのパフォーマンスとライセンスコストを最適化できる点も強みとした。

 さらに、OpenStackは最新リリースの「Grizzly」を利用可能で、ブロックストレージ機能を提供するOpenStack Block Storage、およびネットワーク機能を補完するOpenStack Networkingをフルサポートするとのこと。

 なおノベルでは、競合ベンダーより一歩先んじて2012年9月より製品を提供しており、今回は第2弾のリリースである点や、すでにユーザーが存在する点などを強調している。

石井 一志