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統合運用管理ソフト「Hinemos 4.1」公開、ジョブ管理機能を充実

 株式会社NTTデータは1日、オープンソースソフト(OSS)の統合運用管理ソフト新版「Hinemos Ver.4.1」の提供を開始した。

 新版では、従来のシステム監視機能に加え、ジョブ管理機能も充実させ、「一般的な商用製品と同等の機能・性能を持った製品」(NTTデータ)となった。OSSの導入コストの低さはそのままに、より広い範囲でHinemosを活用したシステムを構築できるとしている。

 ジョブ管理機能の強化では、ファイル変更を契機にジョブを実行する「ファイルチェック」、ジョブ多重度をチェックし一定以上のジョブ多重実行状態を制限する「多重度実行制御」、実行予定のジョブ一覧を表示する「スケジュール予定」、複数のサーバーのうちジョブ優先度の高いサーバーに対してジョブを実行する「ジョブ優先度」、例えば26時のジョブ実行など翌日にずれこむジョブに対応する「ジョブの日またぎ」、カレンダーを月間/週間の2つのビューで可視化する「カレンダー可視化」といった新機能を搭載。

新規追加機能の設定画面
カレンダーの可視化

 併せて、複数の同一ジョブを定義する場合に、2つ目以降は1つ目を参照させる「参照ジョブ機能」の追加や、Hinemosマネージャ/エージェント間の通信回数を削減し性能を向上させるなど、機能改善も図った。

 また、権限管理の強化として、「ロールベースの権限管理」と「設定単位の権限付与」を可能とした。後者では、従来機能ごとにしか参照・更新・実行といった権限を付与できなかったが、「死活監視001」や「死活監視002」といった個々の設定単位で権限を付与できるようになっている。

 ジョブ管理や権限管理以外にも、ログファイル監視の正規表現対応や、Hinemosクライアント上からのプログラム実行機能、Linuxエージェントインストーラにおけるサイレントインストール対応など各種機能を追加した。

 関連製品は、「Hinemos(基本機能)」「Hinemosジョブマップ オプション」「商用UNIXエージェント(Solaris/HP-UX/AIX)」「Hinemos HAオプション」「Hinemos Utilityオプション」。いずれも10月1日より提供する。

 なお、Hinemos有償製品は、パートナー各社より提供される。提供形態、価格は各社による。

川島 弘之