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バラクーダ、ソーシャルメディア利用を部分的に制限できる「Barracuda Web Filter」新版

 バラクーダネットワークスジャパン株式会社(バラクーダ)は29日、セキュリティアプライアンス「Barracuda Web Filter」の新ファームウェア「バージョン 7.0」をリリースすると発表した。

 Barracuda Web Filterは、ウイルス対策、コンテンツフィルタ、アプリケーション制御などの機能を備えたWebセキュリティアプライアンス。今回のバージョン 7.0では、透過モードでのSSLインスペクション機能、Webポリシー違反に対するプロアクティブなアラート、新たなレポートエンジンなどの機能を提供する。

 SSLインスペクションでは、特定のカテゴリやドメインにおけるSSL暗号化トラフィックをスキャンし、きめ細かいポリシーを実行できる。例えば、ソーシャルメディアをターゲットカテゴリに設定し、関連するすべての投稿をアーカイブしてマルウェアから保護する、といったことが可能になる。なお、Barracuda Web Filter 610以上のモデルのフォワードプロキシ実装において利用でき、Barracuda Web Filter 910と1010モデルでは、透過的なインライン実装でも有効になる。

 またプロアクティブなアラート機能では、ハラスメント、武器、テロ、ポルノなどに関連するキーワードやフレーズが登録されている英語辞書を用いて、これらのキーワードやフレーズが含まれているコンテンツがソーシャルメディアのポータルサイトや検索エンジンに投稿された場合、自動的にアラートを生成するように構成できるとした。

 また、独自のキーワードやフレーズを監視対象に追加することも可能で、アラートはリアルなネットワークユーザの個人情報とタグ付けされ、ソース元や個別のオンラインプロファイルを容易に特定可能という。

 レポートエンジンについても、ソーシャルメディアポータル、メディアサイトのストリーミング、ゲームサイトなどにおいて、ユーザーの詳細な利用状況を可視化するレポートが、新たに20種類以上用意されたとのこと。

石井 一志