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ミラクル・リナックス、MIRACLE ZBX機能を強化したシステム監視ソフト「MIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0」

 ミラクル・リナックス株式会社は27日、システム監視ソフトウェアパッケージ「MIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0」を同日より提供開始すると発表した。ミラクル・リナックスが中・大規模システム向けアプライアンス「MIRACLE ZBX8000a/6000」に組み込んでいるソフトウェアを、ユーザーの選定したハードウェア上で利用できる。価格は10万5000円。

 ミラクル・リナックスでは、オープンソースベースの統合監視ソフトウェア「Zabbix」をベースに、同社が不具合修正や機能拡張を行った「MIRACLE ZBX 2.0」を提供しており、8月15日からは「MIRACLE ZBX 1.8/2.0」パッケージ群を無償公開している。

 MIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0はこれをさらに拡張した製品。MIRACLE ZBX 2.0がMySQL 5.1を利用しているのに対し、MySQL 5.5を採用しているため、処理能力が最大300%改善されているという。

 また、データベースパーティショニングにより、分割されたデータを操作することで、監視データが増加した際のデータ削除処理のパフォーマンスを大幅に改善。さらに、標準のZabbixではSNMPトラップ受信専用ホストへまとめて格納されるのに対し、MIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0はトラップごとに定義されたホストに振り分けて格納する仕組みを備えている。

 加えて、設定バックアップオプションの機能を使用すれば、監視設定情報のみをバックアップ可能。これによって、短時間での監視設定情報のバックアップ/リカバリを可能にするとのこと。

 対応環境は、Asianux Server 4 == MIRACLE LINUX V6、Red Hat Enterprise Linux 6.x、CentOS 6.x。

石井 一志