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シングルサインオン製品「SSOcube」仮想化版、VMware HAで冗長化が可能に

 株式会社ネットスプリングは25日、シングルサインオン(SSO)アプライアンス製品「SSOcube」の新版「V1.2」のリリースと、新たに仮想アプライアンス版「SSOcube-i」をラインアップに追加することを発表した。いずれも出荷開始は8月20日より。価格は100ユーザーで220万円(税別)から。

 SSOcubeは、Webアプリケーションに限らずさまざまなアプリケーションで利用できるSSOハードウェアアプライアンス製品。SSOは「代理入力方式」というシミュレーション形式で実装されており、SSOcubeと通信するPCクライアント上のエージェントが、さまざまなPC画面を識別した上で、ユーザーIDやパスワードを代理入力する。このため、アプリケーション側の改修はほとんど必要ないという。

 また、対象アプリケーションのPC画面や動作を事前に学習させることで、多くのアプリケーションに適用可能。その設定ファイルや設定情報も多く提供されており、ユーザーは必要に応じて簡単にカスタマイズできる。

 そのほか、SSOサーバーに必要な機能をあらかじめ構築しているため、導入・運用管理が容易な点、ユーザー情報の外部参照、ユーザー・グループごとのアプリケーション権限設定、監査情報の収集などが特長となる。

 新版「V1.2」では、Windows 8とInternet Explorer 10に対応。Google Chromeにも対応予定。仮想環境にも対応し、VMware vSphereで利用可能。Hyper-Vも対応計画中という。そのほか、セキュリティ強化としてメール送信でのSMTP Authなどに対応した。

 新版のリリースとともに、仮想アプライアンス版「SSOcube-i」も提供する。従来のハードウェアアプライアンス版では冗長機能をコールドスタンバイ機やオフライン機能で対応していたが、SSOcube-iでは、VMware HA機能を利用して自動リカバリによる冗長構成が取れる。これにより、中堅企業や大企業での分散・部門配置がより柔軟に可能になるという。

川島 弘之