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トラフィック学習機能を搭載したDDoS防御製品「Pravail APS 3.1」

 アーバーネットワークス株式会社は11日、ネットワークセキュリティ製品「Pravail 可用性防御システム」の新版「Pravail APS 3.1」を発売した。DDoS対策に焦点をあてた製品で、新版にはネットワークのカスタマイズチューニング、マルチデバイス管理などの新機能が搭載、SSL保護機能も強化されている。

 Pravail APSは、ネットワークエッジにおけるDDoS対策に焦点をあてたオンプレミス型セキュリティ製品。アプリケーション層に対するDDoS攻撃を中心とした可用性に対する脅威からネットワークを保護する。オンプレミスでの保護機能に加え、攻撃を受けている組織からISPやクラウドプロバイダに対して警告を発し、攻撃の特徴に関する詳細情報を提供して、プロバイダが上位層で攻撃を防御できるようにもする。

 主な新機能としては、ネットワーク学習機能およびトラフィックチューニングによるカスタマイズ機能を搭載。攻撃に対する防御をすぐに実行できる初期設定に加え、ネットワーク上の振る舞いを学習する機能やトラフィック分析機能が追加された。この学習・分析結果に基づき、ネットワークに対して適切なしきい値を自動的に適用できる。

 マルチデバイス管理向けAPIも導入された。このAPIによって企業やマネージドセキュリティサービス事業者はこれまでに導入した運用管理ソリューションを有効に活用して、新たな管理コンソールやポータルを付け加えることなく、デバイスの設定変更・更新などが行える。

 また、SSLの暗号化トラフィックからDDoS攻撃が入り込む可能性を阻止するため、SSLインスペクションおよび保護機能を強化した。

川島 弘之