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仮想環境の監視ツール新版「MoonWalker 2.5」、仮想アプライアンス版が登場

 株式会社クラウド・スコープ・テクノロジーズは4日、仮想環境の監視・管理ツール新版「MoonWalker ver.2.5」を発売した。

 MoonWalkerは、サーバー機器やネットワーク機器等の障害情報、統計情報を一元的に管理・監視する統合運用監視ツール。新版では、構成情報管理画面にVLANを表示する機能や、IF Ping機能を追加し、LLDPへの対応など運用者の負荷を軽減する機能を強化している。

 MoonWalkerの特長の1つであるサービス(業務)視点からみたシステム構成情報管理機能の管理画面にVLANも表示できるようにした。特定のサービスがどのような仮想環境やネットワーク(VLAN)から構成されているかを一覧で把握できるため、エンドユーザーからサービスの問題報告を受けた場合、どの構成要素に要因があるのかを即座に特定できるという。

 IF Ping機能を追加。一般的に死活監視といえば、機器の代表ポートのIPアドレスのみを死活監視するPing監視が主流。IF Ping機能では、代表ポート以外に付属するIPアドレスに対しても死活監視が行えるため、特定のポートが停止しているかをIPアドレスの通信レベルで確認でき、実サービスへの障害を管理することが可能となる。

 また、LLDPへの対応を図り、LLDP対応機器のポート間リンクを自動で結線し表示できるようにした。ユーザーがLLDP対応の機器を追加したり、ネットワークの設定を変更したりした際に、MoonWalker画面のネットワークリンクの変更も自動対応するため、初期監視設定時の運用負荷を軽減できるという。

 このほか新版では、仮想アプライアンス版の提供も開始。昨今、ベンダーは垂直統合型仮想プラットフォームの提供に注力しているが、これらプラットフォーム上での仮想アプライアンスとしても利用可能。MoonWalkerの設定や構成の最適化があらかじめ済んでいるため、インストールに必要な時間が大幅に短縮され、最短1時間程度で運用を開始できるという。

(川島 弘之)