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NVC、仮想環境向けスケールアウトアプライアンス「Nutanix Complete Cluster」を販売開始

 株式会社ネットワークバリューコンポネンツ(以下、NVC)は11日、米Nutanixと販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同社の仮想環境向けアプライアンス「Nutanix Complete Cluster」を国内で販売開始する。

 「Nutanix Complete Cluster」は、サーバーとストレージを統合し、仮想環境を容易に構築できるようにしたアプライアンスサーバー。1つのノード内にx86のCPU、メモリ、ストレージ、ネットワークとVMwareのハイパーバイザーを搭載しており、各ノード内でVMwareの仮想マシンを実行できるという。

 その特徴は、ノードをまたがって1つのストレージプールを構成できる点。独自の分散ファイルシステム「NDFS(Nutanix Distributed File System)」により、複数のノードが搭載するストレージを仮想的なストレージプールとして束ね、各ノード上の仮想マシンから透過的に利用できるようにしている。

 またストレージ部分は、SATA HDD以外にPCIe接続のSSD、SATA SSDが搭載されており、SSDの高いI/O性能を生かして、SAN/NASなどの高価なネットワークストレージを不要にできるとのこと。

 なお、ノードは最小3ノードからスタートでき、規模の拡大に合わせて最大50ノードまで、オンデマンドで追加可能。1つの筐体(2Uサイズ)には最大4つまでノードを格納できる。

 価格は、上位機の「NX-3000」が3ノードで1863万円、4ノードで2484万円。下位機の「NX-2000」は3ノードで1552万5000円、4ノードで2070万円。NVCでは、VDIやプライベートクラウド、ビッグデータ、ディザスタリカバリなどの市場に向けて販売し、初年度3億円の売り上げを目標としている。

(石井 一志)