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リコー、紙文書の電子化を効率化するクラウドサービス「RICOH Scan CX」

 株式会社リコーは7日、紙文書の効率的な電子化と活用を促進するクラウド型スキャニングサービス「RICOH Scan CX」を発表した。13日から開始する。

 RICOH Scan CXは、デジタル複合機(MFP)の操作パネルでスキャン時のファイル名設定や、電子化した文書のファイル名変更、保存先フォルダへの仕分け作業の手間を削減するスキャン業務の効率化と、保存先の設定やスキャン時の設定などを一元管理する仕組みをクラウド上で提供するもの。複数台のMFPに同じ設定を配信するなど、運用面での効率化が図れる。

RICOH Scan CX の概要図

 具体的に、保存先のフォルダ階層がそのままMFPの操作パネルに反映されるため、利用者は操作パネルに表示されたボタンで保存先フォルダを選択し、スキャンするだけでデータを直接登録できる。保存先のフォルダが変更されると自動的に操作パネルも更新されるため、MFPでのあて先の再設定が不要。保存する文書のファイル名をMFPの操作パネル上で設定することもできる。

 また、クラウド上に保持したプロファイル(設定情報)を反映することで設定を行うため、同一設定を行いたい機器を選択し、同じプロファイルを反映すれば、自席にいながら複数機器の設定が完了する。機器の買い換えや増設をした場合も、クラウドの管理ツールからプロファイルを反映するだけなので、使い慣れた環境の移行も容易。部署間での機器の移動があった場合、利用するプロジェクトも変更する必要が生じるが、機器一覧からプロファイルを割り当て直すだけで、最初から設定をやり直す必要もないという。

 動作可能機種は、「imagio MP C5002/C5002A/C4002/C4002A/C3302/C28020」。

 価格は月額1800円(税別)/出力機器1台。提供開始日は2月13日。販売目標は3000本/年。

(川島 弘之)