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NTT Com、クラウド型仮想デスクトップサービス

レンタルPCやウイルス対策など豊富なオプションを用意

サービスイメージ

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は12日、クラウド型仮想デスクトップサービス「Bizデスクトップ Pro Enterprise」の提供を開始した。仮想デスクトップ環境の自社導入で培ったノウハウを生かし、豊富なオプションを用意、構築に必要なメニューもトータルに提供する。

 「Bizデスクトップ Pro Enterprise」は、PCだけでなくスマートフォンやタブレットにも対応した仮想デスクトップサービス。クラウド上に会社のデスクトップ環境を用意することで、会社ではオフィスのPC、外出先や自宅ではPC・スマートフォン・タブレットなどさまざまな端末からいつでも会社と同じデスクトップ環境で業務を行える。社内のどのPCからも自分のデスクトップ環境にアクセスできるため、オフィスに固定席を設けないフリーアドレスも構築可能。クラウド上にデータを保管し、端末にはデータが残らないため、BYODで安心して利用できるという。

 仮想デスクトップには「Citrix XenDesktop」を採用。社員の業務環境に合わせてOS(Windows 7/XP)を選択できる。このため、現在利用しているソフトウェアも仮想デスクトップ上でそのまま利用可能。オフィスPCを仮想PCに置き換えることで、セキュリティ確保と運用管理コスト削減を実現できるとする。

 豊富なオプションメニューを用意するのも特長。シンクライアント端末のレンタルや設定サポートに加え、マカフィーの「McAfee MOVE Anti-Virus」による仮想環境に最適なウイルス対策メニューなどをそろえた。今後も顧客の要望に応じて、仮想デスクトップ環境の構築に必要なメニューを拡充していく。

 インフラ面では、企業向けグローバルネットワークサービス「Arcstar Universal One」と直結しており、顧客はサービスの利用に必要なクラウドへの接続回線を無料で利用できる。また、ID数やサーバーリソース単位の料金で、必要なときに必要な分だけ追加・拡張が可能という。

 利用料金は、初期費用が1995円から、月額費用が5313円から(1000ID、同時接続90%で利用の1ユーザーあたりの価格)。

(川島 弘之)