ブルーコート、IPv6の可視化に対応した帯域制御装置「PacketShaper」向けOS新版


 ブルーコートシステムズ合同会社(以下、ブルーコート)は12日、ネットワーク帯域制御アプライアンス「Blue Coat PacketShaper」用の最新OS、「PacketShaper 9」を提供開始すると発表した。現在、有効なサービス契約を持つユーザーは、無償でバージョンアップできる。

 「PacketShaper」は、ネットワークトラフィックの可視化と帯域制御を行うアプライアンス。主にLANとWANの間に設置され、アプリケーション、ユーザーなどのさまざまなパラメータに従って帯域を柔軟に制御できる。また、この一環としてアプリケーションの可視化も可能で、ネットワークの状況を見える化する役割も担う。

 今回の「PacketShaper 9」では新たに、IPv6未対応の企業ネットワークにひそかに流れ込む“シャドウネットワーク”を検知・制御する機能を備えた。企業がまだIPv6への移行を行っていなかったとしても、ユーザーが勝手にIPv6を利用して、本来は禁止されている行為をしたり、マルウェアの流入点になってしまったりする危険がある。PacketShaper 9はIPv6に対応したことで、こうしたシャドウネットワークを検知でき、セキュリティのリスクを未然に排除できるとのこと。

 また、従来に比べて2倍のスループットを提供できるようになり、PacketShaper 9搭載アプライアンスをデータセンター間に導入する場合は8Gbpsの最大スループットを、WANのコアネットワークとインターネットゲートウェイの間に導入する場合は、3.5Gbpsから5Gbpsのスループットを実現できるとしている。

 さらに、ユーザーインターフェイス(UI)の応答時間が10倍以上高速化され、ユーザーがより使いやすくなったほか、ワークフローも統合されている。

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