富士通、中国広東省に新データセンターを開設


 富士通株式会社は11日、アウトソーシングビジネス強化の一環として、中国広東省管轄政府系企業と合弁会社「富士通(広東)科技服務有限公司」を設立し、同合弁会社が運営する自社所有データセンター「富士通中国華南データセンター」を開設した。

 目的は、富士通グループがこれまでデータセンター運用で培ったノウハウを最大限に生かし、中国の国情および現地ニーズに対応するサービスを提供すること。最新のITサービスを提供する世界基準の高品質なデータセンターとして、ファシリティ管理・運用管理・障害対応などをワンストップに行っていく。

 延べ床面積は1万2200平方メートル。Tier3+相当の最新ファシリティを基盤とし、グリーンITに対応した効率的動力設備やロータリUPS、静脈認証装置による入退室管理システム、光ファイバーによる侵入防止システムなどを備える。また、広東省が開発した「広東金融ハイテクパーク」内に立地し、電力供給率99.999%を実現するという。

 顧客は同センターを活用することで、中国国内、アジア地域でのシステム運用負荷を低減し、日本国内システムのDRサイトとしても利用できるとしている。

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(川島 弘之)
2012/4/12 06:00