フォーティネット、中堅企業向けのアプライアンス4製品を発表~WAFやメールセキュリティ、統合管理など


 フォーティネットジャパン株式会社(以下、フォーティネット)は9日、主に中堅企業を対象としたアプライアンス4製品を発表した。Webアプリケーションファイアウォール(WAF)の「FortiWeb-400C」、メールセキュリティアプライアンスの「FortiMail-400C」と、集中管理システムである「FortiManager-400C」、集中レポートシステム「FortiAnalyzer-400C」を順次提供する。

 新製品のうち「FortiMail-400C」は、迷惑メール(スパム)対策やマルウェア対策などの機能を備える、メールセキュリティアプライアンス。最新OSの「FortiMail 4.0 MR3」を搭載し、メッセージに起因するあらゆる脅威からシステムを保護できるという。

 性能面では、従来製品の「FortiMail-400B」と比べて、時間あたりのメッセージ(MPH)パフォーマンスを130%改善。メールルーティングで40万メッセージ/時、アンチスパムで35万メッセージ/時、およびアンチスパム+アンチウイルスの混合で、32万メッセージ/時を達成したとのこと。また、ディスクストレージ容量が2TBに拡張されているので、メッセージアーカイブへの需要にも応えられるとしている。

 また集中管理システムの「FortiManager-400C」は、FortiGate、FortiMailの各アプライアンスと、FortiClientエンドポイントセキュリティエージェントを集中管理でき、ポリシーベースのプロビジョニング、設定、アップデート管理を提供する。加えて、セキュリティ管理コストおよびオーバーヘッドを大幅に削減するため、デバイス検出、グループ管理、ファシリティ監査、複雑なメッシュ型/スター型VPN環境の管理などの機能もサポートするとのこと。規模としては、最大300台までのネットワークデバイスと、最大50ドメインまでの仮想管理機能(ADOM)に対応する。

 3つ目の「FortiAnalyzer-400C」は、フォーティネットのデバイスおよび他社のsyslog互換デバイスからのログデータを、セキュアに収集、分析、レポーティングできる製品。攻撃パターンの特定を効率化するほか、ポリシーコンプライアンスを測定し、個人情報管理や、セキュリティ侵害に関する法規制への対応を支援できるとした。従来製品の「FortiAnalyzer-400B」と比べると、メモリ容量とストレージ容量が4倍増となっているため、大量ログをサポート可能で、1秒あたりのロギングにおいて大幅な性能向上を達成したとしている。

関連情報
(石井 一志)
2012/4/9 12:01