NEC、大和市立図書館へSaaS型の図書館システムを導入


 日本電気株式会社(以下、NEC)は22日、SaaS型の図書館向けシステム「GPRIME for SaaS/図書館」を、大和市立図書館(神奈川県)に導入したと発表した。同館では、1月1日より同サービスを利用開始している。

 今回、大和市立図書館に導入された「GPRIME for SaaS/図書館」は、公共図書館や地方公共団体などに向け、蔵書の管理・検索・予約・貸出・返却システムや利用者管理システムなどの基幹業務システムを、NECのデータセンターからSaaS型で提供するもの。これを利用して、ネットワークを含めたシステム全体の最適化を図ることで、同等のシステムを個別に開発・運用する場合と比べ、図書館全体のIT経費の削減につなげられるという。

 また図書館システムの運用管理だけでなく、インターネット接続環境や図書館間のネットワーク環境の構築・管理、障害対応など、関連したさまざまなサービスもNECが提供することから、図書館職員の負担を大幅に軽減するとのこと。

 さらに、大和市では現在、図書館1館と学習センターに設置している4室の図書室で合計約43万冊の蔵書を保有しているが、「GPRIME for SaaS/図書館」の利用により図書館システムを24時間365日運用できるようになるため、市民サービスの向上と業務の効率化も実現するとした。

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(石井 一志)
2012/2/22 12:44