学会研究会jp、医療症例データ収集用クラウド「Dr. Review」


 学会研究会jp株式会社は17日、医療機関・研究機関向けの医療症例データ収集用クラウドサービス「Dr. Review」の提供を開始した。

 Dr. Reviewは、症例の収集に最適化されたクラウドサービス。低コストで早期導入が可能なため、さまざまな分野で活躍される医師や研究者の効果的なサポートを実現するという。

 医療現場においては、難病、新疾患、希少疾患に関する情報を迅速に収集することが最重要課題。しかし、医療品開発のような多額の予算をかけて行われる臨床試験データ収集のような形ではなく、アンケートといった非効率なアナログな方法で行われているのが現状という。

 Dr. Reviewの特徴は、インターネットを通じて集めたい症状・検査・治療などを自由に設定し、さまざまな病気の診断法・治療法などの情報を効率よく迅速に症例を収集できる点。また、登録者が多忙な医師であることを踏まえた「目に優しい」デザイン性への配慮、「入力しやすい」操作性などに加え、入力するだけで患者の症状や治療後の反応などのデータ比較を時系列で行えるなど、「経過観察」として利用できる。

 情報漏えいに対しては、厳密な発行プロセスが特徴のサーバー証明書「EV SSL」により通信を暗号化するほか、発行されたIDが公的な機関であることを証明する「PKI」を採用する。

 導入事例としては、国立成育医療センター消化器科の難治性疾患克服研究事業「未分類疾患の情報集約に関する研究」によるIBD(Inflammatory Bowel Disease)症例集積サイトで採用済み。

 学会研究会jpは今後も、医療分野のIT化に対応するより良いサービスの提供し、全国の医療機関・研究機関へDr. Reviewの導入を進めていく考え。

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