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Microsoftが5月の月例パッチ公開、「Windows 10 バージョン1909」などがサポート終了

 日本マイクロソフト株式会社は12日、5月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Internet Explorer 11(IE11)、Office関連のソフトウェア、SharePoint関連のソフトウェア、Exchange Server、.NET 関連のソフトウェア、Dynamics 関連のソフトウェア、Visual Studio 関連のソフトウェア、Lync/Skype for Business。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 10/8.1、Windows Server 2019/2016/2012 R2/2012)およびIE11。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで55件で、うち最大深刻度が“緊急”のものが4件。

 修正する脆弱性のうち、現時点で悪用が確認されている脆弱性はない。ただし、「HTTPプロトコルスタックのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2021-31166)」については、遠隔の第三者が細工したパケットを送信し、認証不要でコードを実行する可能性があるとして、優先して対応を実施することを推奨している。

 また、米国時間5月11日をもって、Windows 10のバージョン1909(Home/Pro/Pro Education/Pro for Workstations)およびバージョン1809/1803(Enterprise/Education/IoT Enterprise)、Windows Serverのバージョン1909(Datacenter/Standard)がサポート終了となる。これらのバージョンについては、今回の修正パッチが最後の提供となるため、マイクロソフトでは最新バージョンへのアップデートを呼びかけている。