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バッファロー、校内利用向けの拠点ルータと基幹スイッチを2020年夏に発売 「GIGAスクール構想」の実現を後押し

 株式会社バッファローは10日、文部科学省の「GIGAスクール構想」に対応する製品として、学校向けの拠点ルータ「VR-M2000-EDU」と基幹スイッチ(レイヤ3スイッチ)「BS-XM30シリーズ」を発表した。文教市場の専用製品として、2020年夏の販売開始を予定している。

 文部科学省では、子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育ICT環境の実現に向けて、1人1台の端末環境と、高速大容量の通信ネットワーク、パブリッククラウドなどを一体的に整備する「GIGAスクール構想」を、2019年12月に発表した。

 バッファローが今回発表した新製品は、この構想の実現に向け、文部科学省が2020年3月3日に更新した標準仕様書に「校内LAN構築業務標準仕様書例」として記載されている項目を満たす機能を搭載しており、販売先を文教市場に限定して提供するとのこと。

 新製品のうち「VR-M2000-EDU」は、上記仕様書例のうち「(2)拠点ルータ」の仕様を満たす製品で、IPsec VPNに対応するほか、ポリシーベースルーティング、VLAN、SNMP管理機能などの機能を搭載。ネットワーク管理ソフトウェア「WLS-ADT」「WLS-ADT/LW」による死活監視やログ取得にも対応する。また、インターフェイスはLAN側、WAN側ともに1000BASE-Tに対応するとのこと。

 価格は8万1000円(税別)の予定。

VR-M2000-EDU

 一方の「BS-XM30シリーズ」は、同仕様書例のうち「(3)基幹スイッチ」の仕様を満たすレイヤ3スイッチ。1000BASE-Tや10GBASE-Tに対応する銅線ポートを8ポート搭載する「BS-XM3008-2X-EDU」と、14ポート搭載する「BS-XM3014-2X-EDU」の2モデルをラインアップする。

 両モデルともSFP+スロットを備え、光ファイバーによるアップリンクに対応。Staticルーティングに加え、ルーティングプロトコルとして、RIP、RIPng、OSPFv2、OSPFv3をサポートした。

 またポリシーベースルーティングやVLAN、SNMP管理機能をサポートするほか、2台以上のスタック接続も可能となっている。さらに、ネットワーク管理ソフトウェア「WLS-ADT」「WLS-ADT/LW」による死活監視、ログ取得が可能だ。

 価格は、BS-XM3008-2X-EDUが26万8000円(税別)、BS-XM3014-2X-EDUが39万8000円(税別)の予定。

BS-XM3008-2X-EDU
BS-XM3014-2X-EDU

 なおバッファローでは、これらの新製品により、学校内の拠点ルータ、基幹スイッチから無線LANアクセスポイント、遠隔で機器の死活監視・ログ取得が可能なネットワーク管理ソフトウェア、LANケーブルに至るまで、ネットワーク設備に必要な商品すべてをラインアップし、販売店や法人ユーザーへのワンストップ提案が可能になるとしている。