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Accenture、Symantecのサイバーセキュリティサービス事業をBroadcomから買収

 Accentureは7日(米国時間)、BroadcomからSymantecのサイバーセキュリティサービス事業を買収することに同意したと発表した。Broadcomでは、2019年8月に、Symantecのエンタープライズセキュリティビジネスを107億ドルで買収すると発表していたが、今回の取引については、買収金額等の条件は公開されていない。なおAccentureによる買収は、2020年3月に完了する予定だ。

 今回、Accentureが買収するSymantecのサイバーセキュリティ関連サービスには、セキュリティオペレーションセンター(SOC)のネットワークを介した、グローバルで発生するサイバー攻撃の監視と分析、サイバー攻撃者および業界固有の脅威に対するリアルタイムな捕捉・分析、インシデント対応サービスが含まれているとのこと。Symantecは現在、米国、英国、インド、豪州、シンガポール、日本の6カ国にSOCを持ち、サイバー攻撃に関するログ収集や技術的情報を安定した通信環境から提供している。

 なおAccentureでは、IoTセキュリティを手掛けるDeja vu Security、脅威情報サービスを提供するiDefenseをはじめ、Arismore、Maglan、Redcore、FusionXといったサイバーセキュリティ関連企業を買収してセキュリティサービスのポートフォリオを拡大しているが、今回の買収もその一環。これにより、世界レベルでのマネージドセキュリティサービスのさらなる強化を実現し、近年急増する顧客からのセキュリティ支援要請に応えていくとのことだ。

 この買収について、Accentureのジュリー・スウィートCEOは、「AccentureのセキュリティにSymantecのサイバーセキュリティサービス事業が新たに加わることで、サイバー攻撃の脅威の早期検出から対策に至るまで、世界で最も包括的なマネージドサービスを提供できる組織のひとつとなる」とコメントした。

 また、日本法人であるアクセンチュア株式会社 執行役員 セキュリティ コンサルティング本部 統括本部長の市川博久氏は、「今回の買収は、増え続ける日本の顧客からのニーズに合致するものだ。アクセンチュアでは、マネージドセキュリティサービスをさらに拡張させると同時に、シマンテックのサイバーセキュリティサービス事業に従事してきた高度なセキュリティ人材を迎え入れることで、サービスの高度化を図っていく」と述べている。