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次世代エージェントに対応したOSS監視ソフト「Zabbix 4.4」、外部サービスとの連携も改善

 Zabbix Japan合同会社は9日、オープンソース監視ソフトウェア「Zabbix」の新版「同 4.4」をリリースしたと発表した。

 Zabbixは、サーバー、ネットワーク機器、サービス・その他のITリソースを監視・追跡できるよう開発されたオープンソースの監視ソフトウェア。

 Zabbix 4.4では、新たに、GO言語で開発された次世代エージェント「Zabbix Agent 2」が提供される。プラグイン機能により、従来よりも多様なサーバーやアプリケーションを監視できるようになったほか、C言語で開発していた従来のZabbixエージェントと比べ、柔軟な監視タイミングの設定、監視データの一括送信による、効率のよい監視が可能になるなど、機能が強化されているとのこと。

 また、外部のサービスとシームレスに連携し、メッセージや障害通知などを行えるようになった。具体的には、障害検知時に実行するカスタム通知機能として、外部にHTTPリクエストを送信するWebフックの機能を搭載。これにより外部スクリプトを作成することなく、ZabbixからHTTPベースのAPIを有しているチケット管理システムやチャットサービスなどへ、直接障害通知の送信を行えるとした。さらに、Javascriptにより処理をカスタマイズでき、さまざまなソフトウェアやサービスとの柔軟な通知連携を実現している。

 加えて、時系列であるPostgreSQLのTimescaleDBを公式にサポート。大量の監視データを保存する場合に問題となりやすい、データベースの負荷を抑えられる。

 ダッシュボードについても改善が行われており、新しく棒グラフのウィジェットに対応。既存のウィジェットについても表示方法を新しく追加し、障害の表示をより分かりやすく行えるようになった。

 このほかテンプレート機能では、新たにNginx、Apache、RabbitMQ、MySQL/MariaDB、PostgreSQLのテンプレートが追加され、アプリケーションの監視をより簡単に開始できるようにしたほか、Linux、Windowsのテンプレートについてもアップデートが行われている。