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NTTがグローバル持株会社を設立、NTT ComやNTTデータなど5社を移管

 日本電信電話株式会社(以下、NTT持株会社)は7日、グローバル市場における競争力の強化と収益性の向上に向け、事業を再編すると発表した。

 NTT持株会社の傘下に、2018年秋までにグローバル持株会社(NTT株式会社)を設立。その傘下に、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)、Dimension Data、NTTデータ、NTTセキュリティ、NTT Innovation Institute(以下、NTTi3)の5社を移管する。なお、グローバル持株会社の社長は、NTT持株会社の澤田純社長が兼務するとのこと。

 NTT持株会社では、これにより、グローバルガバナンスを強化し、グローバル市場に精通した人材の知見や経験を、迅速に同社のマネジメントへ取り入れ、NTTグループ全体のグローバル市場における競争力強化と収益性の向上を目指す、と説明している。

 また2019年夏をめどに、NTT Com、Dimension Data、NTTセキュリティ、NTTi3の4社グループの事業を、海外と国内別に統合することを検討する。ただし、東証一部に上場しているNTTデータについては、現在の経営形態のままグループ各社との連携を図るとのことで、同社の上場(経営の独立性)やブランドは維持するという。

 あわせて、NTT Venture Capital, L.P.を創設。グローバル市場で成長が見込めるテクノロジー領域を中心に投資を活発化させるほか、これまで獲得した海外の先進的な学術研究機関、ベンチャーキャピタルコミュニティなどの人的ネットワークを活用し、グローバル市場でのR&Dの強化をさらに推進するとしている。