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テクマトリックス、UIテスト自動化ツール「Ranorex 7.2」日本語版を販売開始

 テクマトリックス株式会社は7日、オーストリアのRanorexが開発したUIテスト自動化ツール「Ranorex 7.2」日本語版の販売を開始した。

 Ranorexは、多くのサードパーティ製コントロールをサポートする、高性能なUIキャプチャ機能を搭載したUIテスト自動化ツール。Windowsアプリ、ウェブアプリ、モバイルアプリに対するUIオブジェクト認識能力と、直感的に操作できる高い操作性を備え、プログラミング経験者でなくとも、データ駆動型テストのような複雑なテストを組み立てることができる。

 最新バージョンのRanorex 7.2では、ウェブブラウザーのオートメーションツール「Selenium WebDriver」との連携機能を追加し、より多くのプラットフォームでのテスト実行をサポート。また、テストケースの実行/非実行を制御するルール設定をGUI上で簡単に設定できる条件分岐機能や、テストレポートのPDF変換・メール送信機能など、テストの生産性をさらに向上させる機能追加を行った。

 テストスイート構造についても改良し、テストスイートやレポートの可読性と保守性を向上。レポートでは、イメージの比較検証機能について、実際に検出された画像を期待する画像として簡単に置き換えられるようになった。これにより、設定手順を簡素化でき、イメージ比較に関する検証内容を簡単に修正できる。JUnit互換形式のレポートも生成できるようになり、CI環境との連携・統合を緊密にした。

 また、テスト自動化をさらに推進させる改良を実施。失敗したテストを自動的に再実行し、テスト対象アプリケーションの一時的な応答不能によってテストが不安定になる現象を解消するとともに、リポジトリアイテムの管理を改良し、マージ時の競合を軽減。このほか、ユーザーコードのライブラリ管理や、WPFオブジェクト認識の改良、CEF、CefSharp、Electron、NW.Js、Qt WebEngineといったChromiumベースのフレームワークのサポートを行った。

 Ranorexの対応OSは、Windows 10/8.1/8/7、Windows Server 2012 R2/2012/2008 R2/2008。1ライセンスあたりの提供価格(税別)は、「Ranorex Premium ノードロックライセンス」が45万8000円、「Ranorex Premium フローティングライセンス」が79万8000円。保守サービスを契約しているRanorexユーザーには、Ranorex 7.2バージョンアップ製品を無償で提供する。