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冨貴堂ユーザックとNECソリューションイノベータが提携、農業生産工程管理に取り組む農場を支援

 株式会社冨貴堂ユーザックとNECソリューションイノベータ株式会社は20日、農業生産工程管理(Good Agricultural Practice:GAP)に取り組む農場向けのサービスを、2018年3月より提供開始する予定だと発表した。冨貴堂ユーザックのIT農業支援ツール「しっかりファーム」と、NECソリューションイノベータの「NEC GAP認証支援サービス」を連携させて実現する。

 冨貴堂ユーザックの「しっかりファーム」は、日々の農作業を生産現場でリアルタイムに記録し一元管理できる、クラウド型営農管理システム。作業日誌から作業スケジュール管理、農業機械管理、圃場管理、農薬/施肥管理まで、日々の営農管理として必要な機能を備えているほか、GAPに関する機能として、JGAP青果物2010や穀物2012に対応しているという。

 一方の「NEC GAP認証支援サービス」は、GAPに取り組む生産者や生産者団体を支援するクラウドサービス。農業生産活動に関連するさまざまな情報を、“実践・記録情報”としてGAPの「点検項目」に関連付けて整理し、実施状況を可視化できるため、生産者の負担が軽減されるとのこと。また、農業生産活動とGAP認証の取得に向けた改善活動の両立を支援できるとしている。

 今回の協業では、両サービスが連携することにより、「しっかりファーム」に記録した営農情報を「NEC GAP認証支援サービス」の実践・記録情報として活用できるようになる。これにより、「しっかりファーム」を利用してGAPに取り組んでいた生産者や生産者団体は、「NEC GAP認証支援サービス」がサポートするASIAGAPや、GLOBALG.A.P.など、国際水準のGAPへ取り組むことが可能になるとした。なお、この連携機能は「しっかりファーム」の新サービスとして提供される予定だ。

 また冨貴堂ユーザックとNECソリューションイノベータは、11月22日・23日にアクセスサッポロ(北海道札幌市)で開催される「北海道アグリ・フードプロジェクト」、および11月28日に道北地域旭川地場産業振興センター(道の駅あさひかわ)にて開催される「地域で頑張る農業者と先進農業技術を結ぶセミナー」において、それぞれのブースにて「しっかりファーム」と「NEC GAP認証支援サービス」を展示する予定。