【Interop Tokyo 2010】
富士通ブースはクラウド一色、インフラ製品など多数展示


富士通のブース

 Interop Tokyo 2010の富士通ブースでは、「クラウドを支えるインフラ」と「クラウドの活用シーン」の両面から製品を展示している。

 「クラウドを支えるインフラ」でまず目を引くのは、3月31日に発表した基幹IAサーバー「PRIMEQUEST 1400S」だ。二重化された電源・冷却と最新Xeonを搭載し、サーバー内のリソースを分割する「パーティショニング機能」を備えるのが特長。例えば、2つのパーティションに分割し、一方を仮想環境、もう一方を物理環境として活用できる。「仮想・物理環境を共存させたサーバー集約」が可能な製品だ。

 高密度サーバープラットフォーム「PRIMERGY CX1000」、10GbE対応のサーバー収容型スイッチ「SR-X526R1」、ブレードサーバー「PRIMERGY BX900」なども出展(詳細は関連記事を参照のこと)。PRIMERGY CX1000とSR-X526R1はともにプロダクトアワード部門で受賞している。

PRIMEQUEST 1400SPRIMERGY CX1000
SR-X526R1PRIMERGY BX900
「クラウドの活用シーン」コーナー

 また、ハードウェアリソースを効率よく管理する「ServerView Resource Orchestrator」も出展。サーバー、ストレージ、ネットワークのリソースプールから必要な分だけを、テンプレートに従って柔軟にシステムに割り当てらるもので、「最適なプライベートクラウドが導入可能」と説明。実際にダイナミックリソース管理の様子を紹介するデモも行っている。

 一方の「クラウドの活用シーン」で展示するのは、「安心安全なレイアウトフリー・オフィスの実現」「ウッカリを見逃さない!メール誤送信対策」「機密情報保護&共有ソリューション」など。

 「安心安全なレイアウトフリー・オフィスの実現」は、無線LANアクセスポイント「SR-M」とそれを管理するPoE給電対応スイッチ「SR-S」、ならびに「Systemwalker Desktop Inspection」で構成されるソリューション。レイアウトフリーの無線LANにより、フリーアドレスのオフィスを実現するとともに、検疫によって統一されたセキュリティ対策が実現するとしている。

 「ウッカリを見逃さない!メール誤送信対策」では、既存メール環境に大きな変更を加えずに導入できる「FENCE-Mail For Gateway」を出展。送信時にメールを自動監査し、問題なしと判定されたメールのみ、メール本文や添付ファイルを自動的にパスワード付き形式に変換できるという。

安心安全なレイアウトフリー・オフィスの実現ウッカリを見逃さない!メール誤送信対策

 そして先進技術として紹介するのが、機密情報保護&共有ソリューションの「Rightspia for Secure Documents」だ。Office文書の閲覧・印刷などを権限制限する「Active Directory Rights Management Services」向けモジュールとして提供され、アドオンすることで、Office文書とPDF文書を同一インターフェイスで権限制限できるようになる。

 フォルダにファイルを入れるだけで権限設定でき、社外では開けない、社内でも権限がないユーザーには閲覧・複製・印刷させないという制御のほか、すべての操作履歴を記録できるという。

 このほか、10Gスイッチでサーバー上の仮想スイッチ機能を代行させる「仮想スイッチのオフロード技術」や、ライブマイグレーションに連動して移動先のネットワーク設定を自動化する「ポートプロファイル管理技術」、および3D映像検索技術など、開発段階の新技術も参考出展している。

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