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DockerともOpenStackとも手を組む VMwareの生き残り戦略

ハイブリッドクラウド、パブリッククラウドへの対応

 こうした動きについて、Network Worldは「IaaS分野でAmazon Web Services(AWS)、Google、Microsoftなどに対抗するもの」と分析する。「これまではベーシックなバックアップとリカバリー向けだったが、エンタープライズワークロード向けとして魅力的なサービスを提供する」という評価だ。

 The Registerは、VMwareがクラウド分野で出遅れたことに言及しながら、vCloud Airを称賛する。The Registerのコラムは「われわれの望みは、ワークロードをそのまま(変更することなく)必要なときにクラウドに移行したり、クラウドからオンプレミスに戻すことができるクラウドだ」とした上で、vCloud Airはその選択肢を提供するものだと評価する。

 これはeWeekの見解、すなわち「92%のITがいまだにオンプレミスで処理されており、数年がかりでハイブリッドクラウド、パブリッククラウドに移行する」という見方に沿ったものだ。

 そして、ビッグニュースとなったのがOpenStackとの提携だ。VMwareは「VMware Integrated OpenStack」を発表。ハイパーバイザーESXiをOpen Stack上で動かすことができる一種のディストリビューションとなる。ソフトウェア定義データセンターに、VMwareのAPIと並行してOpenStack APIを提供することで、アプリケーション開発者とIT管理者は両方を利用できるようにするとしている。

 さらに、もうひとつのビッグニュースがDockerとの提携だ。

(岡田陽子=Infostand)