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クラウドを制するものがネットを制する クラウド大手値下げ競争

小規模ベンダーはどうやって生き残る?

 まだ早期段階にあるクラウド市場で激しい価格競争が始まったことは、3社をはじめとした大手ベンダーの競合以外にも影響を与える。IDCはGoogleがアジア拡大を発表した後、「大手のクラウドサービス事業者がコアサービスの価格を下げることで、小規模なクラウドサービス事業者は存続が難しくなった。差別化のない基本的なサービスに依存する事業者は特に難しい」と市場の淘汰を予言する。

 IDCはCisco Systemsが展開する提携戦略を利用して、クラウド事業者はリファレンスアーキテクチャ上にさまざまな業界に特化したクラウドサービスを構築できると1つの解決案を提示した。同じく、市場統合を予想するQuartzは、AWS、Google、Microsoft以外のクラウドサービス事業者は他の道を探っているとして、RackSpace Hosting、Eucalyptus、VMwareなどがプライベートクラウドに力を入れていることに触れた。

(岡田陽子=Infostand)