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VMware創業者を起用 Googleが企業向けクラウドに本腰

企業向けで後れをとるGoogle

 Greene氏の起用に対するアナリストの評判は良い。「Googleはクラウドで企業に真剣に耳を傾けられるようになりたいと考えており、そのために必要なことをするという意図を示したものだ。これによって、Amazon Web Services、Microsoftとの接戦に持って行こうというつもりだ」とのアナリストのコメントをReutersは紹介している。

 Googleの意図とそのための対策は間違っていないようだ。New York TimesはGoogleの課題として、エンタープライズにおけるマインドセットがないことを挙げているが、エンタープライズ分野に強いConstellation Researchの創業者、R Ray Wang氏は「Googleには(Greene氏のように)コンシューマー級の体験を備えつつエンタープライズ級のスケールとプラットフォームの考え方ができる人材が必要だ」とTechCrunchに語っている。

 Googleのクラウドにおける現在のポジションは、決して同社にとって好ましいものではない。Pichai氏は「Fortune 500企業の60%以上がGoogle for Workをアクティブに使っている」と強調するが、TechCrunchは社員30万人という大手顧客だったGE(General Electric)がライバルMicrosoftの「Office 365」に乗り換えたことを指摘する。

 Googleはその後、他社と契約中の顧客に対し、契約終了まで無料とする乗り換えキャンペーンを発表している。Bitglassは今年8月、Office 365の契約がGoogle Apps(Googleは9月に「Google Apps for Business」を「Google Apps for Work」に改称している)を上回ったことを報告している。

(岡田陽子=Infostand)