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過去最大のハッキング事件公表 サービス売り込みもセット?
(2014/8/11 10:00)
攻撃能力が防衛能力を上回る?
Hold Securityの報告、ビジネス手法などへの疑問はあるものの、個人情報とセキュリティの問題が無視できないことも確かだ。日本でも、7月に約760万件の顧客個人情報が漏らしたことが明らかになったばかりだ。
New York Timesはハッカーの「攻撃能力が防御能力を上回っている」というセキュリティ専門家のコメントを引用する。調査によると、データ漏えいがもたらす損失は前年から15%増え、1件につき350万ドルの損失につながっているという。Gartnerのセキュリティアナリストは、ユーザー名とパスワードでの認証を改善する必要があると企業に警告している。
一般ユーザーにできることは何だろう。多くが推奨するのが、ユーザー名とパスワードの組み合わせをサイトごとに変えることだ。Business Insiderは、さまざまなWebサイトで同じ組み合わせを使うことが、セキュリティ危険度を高めているとの専門家の警告を紹介する。
また、サービス提供側には2ファクタ認証を導入しているものも増えているので、そうしたサービスを選ぶのも有効だろう。ユーザー名とパスワードに加え、もう1ステップの認証を加える手法で、ユーザーの携帯電話やトークン、別情報を利用するものだ。
サービス側の改善は当然だが、ユーザーが自衛することの大切さもあらためてクローズアップされている。