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いよいよ登場へ、Andy Rubin氏の「Essential Phone」

TencentやAmazonが後ろ楯に

 そして今回、8月9日に、Essential Productsが久々に情報を発信。3億ドルの資金調達に成功したと発表した。投資ラウンドを率いたAccess Industriesのベンチャーキャピタル部門Access Technology Venturesによると、同社に加えてTencent Holdings、Foxconn、AmazonのAlexa Fundなどが参加している。これによって総調達額は3億3000万ドルに達した。

 実はEssential Productsはステルスモード時、ソフトバンクの孫正義氏に1億ドルの出資をドタキャンされたという。Wall Street Journalによると、出資は初期段階に孫氏とRubin氏の間で非公式に合意していたが、今年1月に1000億ドル規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」へAppleが10億ドルを出資することが決定したあと、2月にEssential Productsへの出資は中止されたという。孫氏がAppleとの関係を優先させたためだとみている。

 初期段階での1億ドルの出資取り消しは、かなりの痛手だったとみられるが、今回の資金調達成功で息を吹き返したことになる。

 また8月9日には、Rubin氏も個人のツイートから「Essential Phoneを届けるため、量産に入った」と報告。いよいよ製品としてリリースする時期が近づいていることを明らかにした。工場でPH-1が製造されていると思われる写真も添えており、「来週、どこで手に入れられるのかをお知らせする」と続けている。

 同日付のWall Street Journalは、3億ドルの資金調達と併せ、Essential Productsが小売でBest BuyとAmazonと提携したことも報じている。Essential Productsは自社Webサイトで既に端末の予約受付を開始しているが、Best Buyの店舗とAmazonのサイトという大型流通ルートが米国ローンチで加わることは大きい。